原産国はイギリスで、マンチェスター・テリアの亜種である。
しかし、今はイングリッシュ・トイ・テリアと呼ばれ
マンチェスター・テリアとは別犬種となり、もしこの犬種同士を
交配すると雑種になる。しかしアメリカのみ、上記の2犬種を同犬種とし、
交配の禁止はされていない。
サイズは体高25cm〜30cm・体重2.7kg〜3.6kgとされている。
しかしアメリカ(AKC)では体高はなく体重が5.4以下と記されている。
因みにマンチェスター・テリアは5.4kg以上と記されている。
外見は光沢がある黒い短毛の軽快な小型愛玩犬である。
性格は鋭敏な感覚と警戒心に富み、従順である。
頭部は比較的長く、特に前額部が長い。頭蓋の幅は狭く平らである。
ストップは明確、鼻筋は真っ直ぐで、鼻は黒い。
マズルは先細で、唇は引き締まっている。
歯は固くシザーズ・バイトである。目は小さく暗色である。
耳は付け根が高くやや大きく直立し、ろうそくの炎の形で
先端は少し尖っている。
首は中位の長さで、わずかにアーチしている。
ボディはキ甲が高く、背は短く真っ直ぐで、腰は筋肉に富み、
尻はわずかにアーチする。
肩はよく傾斜し、胸は適度の幅と深さをもち、肋がよく張っている。
腹はよく引き締まっている。
尾は短く先細で、背の上にあげない。
四肢の前肢は適度に長く真っ直ぐで、パスターンはわずかに傾斜し
サム・マークがある。
指は小さくよく握り、指間は明瞭である。爪は黒色である。
指にペンシルマークがある。ペンシルの先に芯があるように
他犬種(ミニピン等)程、爪は短くしなくて良い。
後肢は筋肉たくましく、適度な角度をもち、指は猫足である。
爪は前肢とほぼ同じである。
被毛の毛質は滑らかで短く、皮膚に密着して光沢がある。
毛色はブラック&タンであるが、マズル、のど、四肢の下部、
後の内側と尾付け根の裏、肛門の周辺には濃褐色の班がある。
また、両目の上に褐色の小斑点(四つ目)がある。
ブラックとタンは、境界がはっきりしているものほど良い。
歩様は敏しょうで軽快である。
欠陥は陰睾丸、極端な不正咬合、白班。
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